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【起業仲間の集め方】スタートアップを成功させるための仲間集めの法則を徹底解説

起業の準備を進めるにあたって多くの人がぶつかる壁があります。

それは人手不足です。

しっかりとした計画があっても、自分一人で作業に手が回らなければ作業の進行が遅れたり、最悪の場合計画を練り直す必要がでてくるかもしれません。

そうならないためにも、自分以外にも作業をすることのできる仲間集めが必要になります。

しかし、ここで以下の2点が問題点として浮上してくるでしょう。

  • どのような仲間を集めればいいか。
  • どうやって仲間を集めればいいか。

この記事では、これらの「起業仲間」について書いていきます。

事前に確認するべきこと

では、まず最初に「なぜ起業仲間を募集するのか」について考えていきます。

この、「なぜ」を明確にしておくことは、後々に共に手を取り合っていく仲間との間で起こるかもしれないトラブルを回避するためにも必要なことになります。

なぜ、起業仲間を必要とするのか。

最初の方では、作業に回せる自分以外の労働力が欲しいから、と簡単に述べました。もちろんこのような理由で起業仲間を募集することもあるかもしれません。

しかし、このような明確な理由もなく、ただ単に作業ができる労働力が欲しいという条件で仲間探しを行った場合、その作業が終わった後どのようにしたらいいのかという新しい問題にぶつかります。

もちろん、その起業仲間が多才で別の作業もできる方であれば大丈夫ですが、別に頼みたいことがあってもそれが不得意だとしたらまた新しい仲間を募集する必要が出てきます。

そのため、起業仲間を募集するときには明確な理由を持っておくといいです。

  • プログラミングが不得意だからプログラミングが得意な人を募集したい。
  • 交渉力に自信がないから交渉力のある人を募集したい。
  • 起業するにあたって必要なアドバイスをしてくれる人を募集したい。

このように、自分が求めている経験やスキルを例に挙げるとわかりやすいです。

起業仲間とどのように仕事を進めていくか。

これは、どのような起業仲間を募集するか、ということに関係してきます。

起業仲間にも様々な種類があります。

  • 起業するにあたって必要な知識やアドバイスをしてくれる人。
  • 自分ができない作業を代わりに行ってくれる人。
  • 会社設立のために共同出資してくれる人。

では、これらの様々な起業仲間を集めてどのような会社を作っていきたいのでしょうか。

そのことをしっかりと明確にしておきましょう。

また、それと同時にそれぞれに分担される作業に合った契約関係を決めておきましょう。

共同出資者であれば、自身と同じだけの責任を負ってもらうことになります。

対して、作業を担当してもらう人であれば、アルバイト契約や外注スタッフといった業務委託契約という方法もあります。

どういった契約関係なのかを明確することは、トラブルがあった時の対応をスムーズに行うことができますし、様々な面で役に立ちます。

仲間に与えられるメリットを考える。

起業仲間を集め、自身の手伝いをしてもらうからには、手伝ってくれる側にも何らかのメリットが存在した方がいいのは言うまでもありません。

これは、仲間を募集する立場の自身の考えや思いを一方的に伝えるのを抑えます。

また、相手へのメリットを明確にしておくと、募集の際に、誘った相手からの返事がより良いものになる可能性が高くなります。

そのため、自身が起業仲間に求める条件と同時に、相手が自分と仕事をすることで得ることのできるメリットを考えておきましょう。

ここまでは、起業仲間を募集する前に考えておくべきことを書きました。

では次に、どのようにして仲間を募集するのかについて書いていきます。

起業仲間の募集方法

親族、友人、知人への打診

社会人以前の人脈を活用して起業仲間を募集する方法になります。

メリット

  • 既に信頼関係が構築されている。または、されつつある。
  • お互いの性格をある程度理解した状態出始めることができる。
  • 手間を省きやすい。

デメリット

  • 事業とプライベートの切り分けで困ることがある。
  • 求める人材がいない場合がある。

このように、身近な存在から起業仲間を探す方法は、信頼関係が既に構築されているため仕事をしやすいというのが一番大きい利点になります。

しかし、逆を言えば長い期間をかけて構築してきた関係のため、甘えや私情が仕事に介入してしまう恐れがあります。

そのため、この方法をとる場合は信頼関係を守るためにも、ビジネスをやっていく上での契約やルールをしっかりと決めておくとよいでしょう。

親族、友人、知人からの紹介

身近な存在への打診に近い方法になります。

経営者などの知り合いから、事業仲間を紹介してもらいます。

メリット

  • 相談相手次第では有能な人材を紹介してもらえる可能性がある。
  • 手間を省きやすい。

デメリット

  • 身近な存在からの紹介のため断りづらい。

この方法は、自身と起業仲間の候補になる人との間に紹介者が介在していることをしっかりと理解しておくことが必要になります。

しかし、信頼できる人からの紹介であれば、変なぶつかり合いが起こることも少なく、より良い信頼関係を築くことができるはずです。

セミナーや勉強会などのイベントへの参加

起業する人に向けたセミナーなどは様々な場所で行われています。

このようなセミナーや勉強会への参加も起業仲間の募集手段の一つになります。

メリット

  • 意識の高い人材を発見することができる。
  • 打診前に相手を知ることができる。
  • ビジネスの情報や知識を身につけることができる。

デメリット

    • 参加費や手続きが必要。
    • 実際に会場まで足を運ぶ必要がある。

この方法は、同じ目的でセミナーや勉強会に参加している人を主に対象とするので、オススメです。

また、この方法は起業のための知識を身に付けるのと同時に行えます。

インターネットの利用

現代はインターネットの発達に伴い誰もがSNSや掲示板を気軽にできる環境が整っているので一般的になりつつある方法です。

そのため、インターネットを利用した起業仲間の募集というのも視野に入れてることができます。

掲示板とSNSに分けて書いていきます。

掲示板

Yahoo!やGoogleで「起業仲間 掲示板」などと調べていただければわかるように掲示板を用いた起業仲間の募集はたくさん見られます。

メリット

  • 不特定多数の人に対して情報を発信することができる。
  • 手間を省きやすい。
  • お金をかけずに募集できる。

デメリット

  • 相手を理解するのにはある程度の時間を必要とする。
  • 相手からの信用を得るまである程度の時間を必要とする。

twitterやFacebookなどのSNS

掲示板とは異なり、やや砕けた感じの募集方法になりますが、掲示板以上に自分を含め誰もが利用しやすい方法です。

メリット

  • 多数の同業者を簡単に見つけることができる。
  • 過去の書き込みが閲覧できるため、人柄や実績を見て判断することができる。

デメリット

  • 相手からの信頼を得るまでにある程度の時間を必要とする。

このように掲示板やSNSを利用する方法は、実際に顔合わせをしていない状態でのやり取りをする必要があるため分からないことが多いのがどうしても欠点として目立ちます。

また、同時に相手側も自身の姿が見えないため信用してもらうまで時間がかかります。

しかし、多くの人を同時に募集でき、有能な人材が見つかることも多いので他の募集方法と同時並行で行うのがオススメです。

異業種交流会への参加

これは起業家の交流会などに参加する方法になります。

交流会の規模にもよりますが、規模の大きいものでは1度の交流会に数百社の企業が参加します。

メリット

  • 幅広い分野での人脈を広げることができる。
  • 多くの情報を収集できる。

デメリット

  • 起業仲間に出会うまでの時間を必要とする。

この方法は、直接起業仲間を探しに行くというよりも、他分野における人脈を広げることが主な目的となります。

人脈を広げることで、人材を紹介してもえらえるようになったり、後に手を取り合うパートナーとなる可能性があります。

また、同時に自身の情報を発信することもできます。

募集するにあたっての注意点


5種類の起業仲間の募集方法を紹介させていただきました。

では次に、募集するにあたって注意するべき点を挙げていきます。

手当たり次第に色々な方法で募集をすれば良いというものではありません。

  • たくさんの異業種交流会へ行く。
  • 手当たり次第色々な人にアプローチをかける。
  • ネット上で交流をたくさん持つ。

これらが完全に悪いこととは言いません。

しかし、仕事を一緒にしていくうえで最も大事なことをもう一度思い出してみてください。

それは、信頼関係の構築です。

信頼関係が構築されたうえで、より良い作業環境が整えられるのです。

そのためにも一度に多数の人を相手にするのではなく、1人1人真剣に向き合い話し合いを進めることが大切です。

また、真剣に長い時間をかけて向き合うことでどんな人か、自分にあった人なのか、長い間一緒にやっていけるか、というものが見えてきます。

まとめ

まず起業仲間を集める理由の再確認を行いましょう。

自分は今、どのような人材を必要としているのか。また、その人たちとどのように事業を進めていきたいのかを明確にしましょう。

そして、相手が労働力を提供してくれる対価として自分からどのようなメリットを提供できるのかをはっきりさせましょう。

それらを決めた後はどのように募集をするのかを決めましょう。

  • 親族、知人、友人からの紹介
  • 親族、知人、友人への打診
  • セミナーや勉強会などのイベントへの参加。
  • 掲示板やSNSなどのインターネットを利用
  • 異業種交流会への参加

代表的な5例を今回は取り上げましたが、それぞれのメリット・デメリットを十分に考えたうえで自分の求めている人材に出会うにはどの方法をとったらよいのかを考えましょう。

また、どのような募集方法をとるにしても一度に多数の人を相手にすることは避けましょう。

起業を成功させるためには仲間との信頼関係が必要不可欠です。

そのため、募集の段階から1人1人丁寧に、長い時間をかけて向き合うようにしましょう。

時間こそかかりますが、起業のための大事な最初の一歩になります。